国内史上最大規模のマリー・アントワネット展が開催。彼女が愛した稀代の時計史、Breguet (ブレゲ) の秘密に迫る

インフルエンサーやファッションアイコンという言葉が生まれる遥か昔、恐らく最も古いトレンドセッターの一人がマリー・アントワネットであるということに疑問を持つ人はいないだろう。贅の限りを尽くした彼女の生活や宮殿、そして私財は未だ伝説とされる語り草。そして彼女の寵愛を受けた一人の男が、時計師の Abraham-Louis Breguet (アブラアン-ルイ・ブレゲ)。現在使われている複雑機械式時計の機構のほとんどを今から200年以上も前に確立させ、「時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチ」の異名を持つ天才の偉業は、マリー・アントワネットが彼に特注で作らせた傑作の数々が証明している。

1783年にマリー・アントワネットの護衛官によって注文されたという「ブレゲ No.160」。| © Breguet

「トゥールビヨン」、「ミニッツリピーター」、そして「パーペチュアル・カレンダー」に代表されるグランドコンプリケーションで知られる Breguet (ブレゲ) の時計だが、その長い歴史の中で最もよく知られた名機が「ブレゲ No.160」だ。

マリー・アントワネットが1783年に注文したことから、王妃の名前で呼ばれることもあるこの懐中時計。注文内容は「期限も、費用も制限無し。当時知られた複雑機構をすべて盛り込むこと」。しかしながら王妃はその10年後にあたる1793年に刑死。この稀代の傑作が完成したのは、その後34年、そして創業者の没後4年が経過した1827年であったという。

その後2世紀以上もの時を経てなお、時計業界の頂点に君臨する同メゾン。そしてその歴史に敬意を示し、2008年にはマリー・アントワネットが愛してやまなかったヴェルサイユ宮殿内、プチ・トリアノン宮の修復工事を全面サポート。フランス宮廷文化との結びつきを示すメセナ活動の流れを汲み、このほど日本において開催される「マリー・アントワネット展」に Breguet が協賛することとなった。

ヴェルサイユ宮殿企画・監修のもと開催される企画展「マリー・アントワネット展」。会場となる森アーツセンターギャラリーでは、王妃が愛用した食器や漆器、家具、身につけた衣服、そして革命期の資料など、美術的、歴史的な資料およそ200点が一堂に会する。

「マリー・アントワネット展」の開催は1025日から。マリー・アントワネットという女性、フランス文化の変遷、そしてラグジュアリーカルチャーの歴史を紐解く貴重な展示を是非お見逃しなく。

転載サイト:http://fashionpost.jp/culture/culture-art/78975

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